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オレゴン短期留学プロジェクト現地レポート


忘れもしない、2011年3月11日。

日本観測至上最大規模となるマグニチュードMw9.0を記録した大地震と30メートルを超える津波・・・。5年以上過ぎた現在も未だ復興作業が続いていることを世界のどれほどの人が知っていることでしょうか。

今回、RUNWAY FOR HOPEは被災地の若者を対象に、未来に向けての新しいヴィジョンを広げる心と教育の手助けをする1つのプロジェクトを実施しました。2015年に開催されたチャリティガラの支援金で短期留学・ホームステイを全面サポート。海外での異文化体験や国境を超えたコミュニケーションを通して希望を持ち、困難や問題に立ち向かう力を養ってもらうと同時に被災地に住む彼ら自らの声を他国に届ける・・・。そんな目的を胸に約1週間の短期留学がアメリカ・オレゴンの地で始まりました。

気仙沼在住の女子高校生3名が人生初の海外ライフを体験!

8月某日。数ある応募者の中から選ばれた菅野安里さん、小松冬子さん、小野寺瑠香さん3名と共に気仙沼から成田空港へ。生まれて初めてのアメリカ体験です!

日本からアメリカ・オレゴン州のポートランドまで約10時間。

機内では音楽を聴いたり映画を見たり。日本から持参したおやつを食べながら遠足気分♪

ポートランドに到着して入国審査を通過すればそこはアメリカの地。

車に乗り込んでさっそくアルバニーへと向かいます。

ヘーゼルナッツ畑やワイナリーなどオレゴンの名産を窓の外から眺めながらホームステイ先へ・・・。アメリカに来たことはもちろん、ホームステイや語学学校、何もかもが初めてという3人にとっては未知の世界。初めての海外ということで期待と不安が入り混じった緊張感が伝わります。

そうして到着したのがアルバニーの住宅街。

ホストファミリーの家へと向かいます!

小野寺瑠香さんが滞在したホストファミリー。

アルバニーではペットを飼う家庭が多いようで、ワンちゃんを飼っているという情報に瑠香さんも大喜び!

菅野安里さん・小松冬子さんが滞在したホストファミリー。

姉弟が多く、初日は親戚のバースパーティーに急遽参加することに♪

ローカルな文化が色濃く残るリアルなカントリーライフを体感できるアルバニーは人柄もゆったりとしていてフレンドリー。国際交流を目的としてホームステイを積極的に受け入れている家族が多いので語学だけでなくアメリカ文化を学ぶことができます。ホストファミリーとの生活から始まり、学校やアクティビティ、他国の人との交流・・・。1週間の異文化体験を通してどんなことを学ぶのでしょうか。

五感で学ぶ、自然豊かなオレゴン・アルバニー!

自身の五感をフルに活用して全身で体感しながら学んでいくプログラムをメインとしたオレゴン短期留学の最大の目玉は3つ。

「語学学校で学ぶリアル英語」

「自然豊かなアクティビティ」

「ホームステイを通じての異文化体験」

午前中はLINN BENTON community collage内にある語学学校「elci」で語学を学び、午後はアクティビティ。ホストファミリーには事前にスケジュールが渡されるので安心して楽しむことができます♪

語学クラスではサウジアラビアや台湾、中国など様々な国から英語を学びに来た生徒達が。1時間ごとに小休憩を挟んで午前中は授業に集中。英語の授業に慣れていない3人も「大丈夫かな」と不安そうな表情です。とはいえ、少人数制なのでわからなければすぐに先生がフォロー!自己紹介や自分の好きなことを英語で伝えていきます。

大学内にある語学学校だから、テニスコートや卓球台など休憩時間は体を動かすこともOK。体育館もあるのでバスケットボールやバレーボールまでお好きなスポーツに挑戦できます。

1日目のアクティビティはミニゴルフとボーリング。

生徒全員が参加するのでチーム戦で対決!いつの間にか緊張が解けて和気藹々としたムードに。

2日目のアクティビティはオレゴン州で最も有名なMultnomah Falls(マルトノマ滝)へ。ギフトショップではお土産探しに夢中でした!

3日目のアクティビティはベリーピッキング。

オレゴン州の名産「マリオンベリー」や「ネクトリン」をピッキング。

その場でもぎ取ったベリーを食べたり、国や文化の関係を超えて笑顔が溢れていました。

4日目のアクティビティはローラースケーティング。

経験のある菅野安里さんが小松冬子さんと小野寺瑠香さんにレクチャー。

滑れる生徒たちが手を引きながら滑り方のコツをレクチャーしていく場面も。

最終日のアクティビティはコーストトリップ。

短い期間ではありましたが、初日と最終日で3人の姿勢も徐々に変化が。

海では他の生徒たちと一緒に砂浜を走り回ったり、アームレスリングをしたりといつの間にかコミュニケーションが取れるようにまで成長していました。

日本では当たり前だと思っていた食や習慣の違いに驚かされ、時には家族や友達が恋しくなる日もありましたが、一歩ずつ歩み寄ることができるように・・・。

さらに!今回のオレゴン留学中には思いもよらぬ出来事も。

地元ローカル新聞Democratherald(http://democratherald.com/)から取材依頼が!東北大震災の津波で被害に遭った現地の学生がオレゴンで異文化を学んでいるという話を聞きつけ、インタビューをしたいとのこと。

戸惑いはあったものの、3名ともしっかりと質問に答え、当時と現在の気仙沼について語ってくれました。

帰国日の前日には学校にホストファミリーが集合し、ミニパーティーを開催。

改めてこのプログラムの趣旨と想いをRFH代表のSena Vafaが語りました。

その後は一人一人に賞状が授与され「上を向いて歩こう(米名:Sukiyaki)」を合唱。短い期間ではありましたが、日本で起きた大災害について改めて考えさせられる大切な時間を共有する機会となりました。

1週間という限られた時間の中。アルバニーという小さな町で学んだことから将来について真剣に考えるようになったと3名の心にも変化が。留学体験の話を家族や友人に自らの口で伝えることでこれから自分が進むべき道やこれまでにはなかった新しい価値観が生まれたことを実感しているとのこと。

RUNWAY FOR HOPEが目指すべきことは一人でも多くの子供達に希望を持たせ、明るい未来に向かって突き進む勇気を与えることです。今回は海外短期留学でしたが、今後も様々な形で子供達の未来をサポートしていきます。


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